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マネジメントに悩むマネージャーへ。『失敗のマネジメント』から成功を掴む。

サラリーマンが出世して年収を上げる5つのコツ

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老後に2,000万円の資金が必要になると言われている老後2,000万円問題。多くの方が資産運用や副業について考える大きなきっかけとなっています。実際多くの企業で副業が解禁されたり等社会の動きも変わってきていますが、私は本業でしっかりと収入を増やすほうが近道であると考えています。もちろん資産運用や副業も大切であると考えますが、本業がおろそかになっては本末転倒です。むしろ本業を頑張っていない方が副業で儲けようと思ってもうまくいかないと思っています。

では、どうすればサラリーマンが本業で収入を増やすことが出来るか、一緒に考えていきましょう。

 

 

1.出世するための5つのコツ

仕事で年収を上げるのに最も近道なのは、昇進昇格をして基本給を上げることです。実際私も同期入社の社員が何人もいますが、マネージャー職である私と平社員である同期社員とでは、おそらく数百万の年収の差があると考えられます(※同期社員の実際の金額は見たことがないのであくまで推測)。仮に年収で200万円違うとしても5年で1,000万。生涯賃金では更に大きな差となります。本業が万一ダメになったときのために副業を頑張る手もあるのですが、本業で身に付けたスキルは無駄になりません。まずはしっかりと本業で年収アップを図り、その後、万が一本業が駄目になったときの保険として副業を始めるほうが良いのではないかと個人的には思います。

 

(1)ヒューマンスキルを上げる

仕事をする上で、マネージャーには3つのスキルが必要と言われています。

①テクニカルスキル

業務遂行能力。仕事の進め方や業務に関する知識や技能。

②コンセプチュアルスキル

概念化能力。ものごとの本質や理論等をとらえる能力。幅広い視野で物事を判断する際に必要になるスキル。

③ヒューマンスキル

対人関係能力。コミュニケーションや交渉に必要なスキル。

…以上の3つです。テクニカルスキルは現場運営が中心になるロワーマネジメントに多く求められ、ミドルマネジメント、トップマネジメントに上がるにつれ求められる割合が減少します。逆に、コンセプチュアルスキルは、ロワーマネジメントには多くは求められませんが、ミドルマネジメント、トップマネジメントになるにつれて求められる割合が増加します。つまり、階層によって求められるスキルが変わってくるのです。

では、ヒューマンスキルはどうでしょうか。ヒューマンスキルに関しては、どの階層においても求められる割合は変化しないと言われています。つまり、どのマネジメントの階層にも同じ割合で求められるスキルなのです。

ヒューマンスキルが向上すると、お客様と円滑なコミュニケーションが取れるようになるだけではなく、風通しの良い職場を作ることが出来たり部下育成に役立ったり、マネージャーとして非常に仕事がしやすくなります。研修や本などを読んでインプットを行い、実際に現場でアウトプットを行う事でヒューマンスキルは磨かれていきます。

 

(2)数字に強くなる

仕事は数字で評価されます。数字で答えることが出来ない様ではいつまでたっても評価はされません。常に正確な数字で受け答えが出来るよう、自分の仕事に関する数字はしっかりと覚えましょう。

「売上どうだ?」という質問に対して『結構いい感じです』では「あ、こいつ分かっていないな」という印象を与えてしまい、重要な仕事を今後任せてもらえない場合もあります。『目標まであと○○万円です』と、正確に答えられるようになるようになりましょう。

 

(3)上司との関係を円滑に保つ

上司に対する『ゴマすり』は決して正しいことではありません。仕事は実力で評価されます。ゴマすりだけで出世できるほど社会は甘くありません。しかし、実力があっても十二分に発揮できなくては実力がないのと同じになってしまうのです。

自分の実力を発揮できる舞台を整えることが出来るかも実力のうちです。舞台を整えるには上司の協力は必要不可欠です。つまり、上司を味方につけることが出来るかも出世に必要な力となるのです。

過剰なゴマすりは必要ありません。しかし上司も人間、一緒に気持ちよく働ける部下を悪く思うわけがありません。ときにゴマすりと思えるような行動も、力を発揮するには必要になってくる場合もあるのです。

仕事を与えてチャンスをくれるのも仕事の評価をするのも上司です。上司との関係を円滑に保つことは出世へつながることは間違いありません。

 

(4)時間を大切にし自身の成長につなげる

さて、1.では出世するために必要なことを記載しましたが、直接出世につながらなくても、自信の成長を図ることは、将来的に副業や転職をすることにも有効になります。また、様々な能力を身に付けることで万が一会社が業務縮小などの措置をとることになっても、優秀な人材であれば切られることはありません。自身の成長は、生涯年収を上げることに大きな影響を与えるのです。

①残業代で稼ごうとしない

年収を上げるためには、残業代をもらうことが手っ取り早く思えます。しかし私はそれは絶対におすすめしません。

残業代=時間です。結局は時間をお金に変換しているだけです。貴重な時間をお金に換えているだけで、生産性が低いのです。5年後、10年後も手に入る金額に大きな変化はないでしょう。それは、そこに『成長』というものが無いからです(副業でも時給制のものをお勧めしないのも同じ理由)

それならば時間内に同じ成果を出せるように努力し、空いた時間を自身のスキルアップのための自己投資のための時間に費やすべきです。知識だけでなく、見た目に自信をつけるために、ジムなどに通うことも立派な自己投資です。

 

②本を読んだり資格の勉強をする

本を読むことは非常に勉強になります。成長したければとにかく本を読みましょう。過去を学ぶということは、失敗の可能性を小さくし、成功の可能性を大きくします。それは当然です。だって過去の成功性や失敗例が詰まっているのですから。本を読んでインプットし、現場でアウトプットを行い経験を積む。これが大切、必ずアウトプットまでつなげることです。

また資格の勉強を通じて知識を得ることも効果的です。例えば簿記を学べば会社のお金の流れを理解できますし、私が持っている国家資格キャリアコンサルタントを学べばコミュニケーションや自己理解の仕方を学ぶ事が出来ます。興味がある資格があれば、ぜひ積極的に取り組んでみましょう。

しかし世の中には様々な団体があり中には資格商法ともいえる様な、試験もなくお金を払うだけで取得出来たり、1~2か月の勉強だけで合格できるなど、あまり社会で通用しないような資格があふれているのも確かです。学ぶ場合には国家資格や公的資格など、社会的に認められている資格を中心に学ぶことをお勧めします。

 

③無駄な飲み会には参加しない

目的のない飲み会ははっきり言って時間の無駄と私は考えます。昔の同級生と飲んでいて、毎回同じような話をしているといった経験がある方もいるのではないでしょうか。たまになら気持ちの切り替えにもなりますが、毎週となると話は別です。また、会社の同僚とただただ愚痴を言い合うような飲み会にもあまり賛同できません。

時間は有限です。目的のない飲み会に時間とお金を投資するならば、自分の成長につながるものに使ったほうがよっぽど効果的です。

しかし、飲み会にも有益なものがあります。憧れの人やその世界のスペシャリストと話して自分の成長につながるものや、人脈の形成に役立つ者には積極的に参加するべきでしょう。自分の成長につながる飲み会であるかどうか、しっかりと見極められるようになることが大切なのです。

  

(5)資格を取得し自身の可能性を広げる

先ほども記載した通り、資格の勉強をすることは自身の成長につながります。よく『資格をとっても意味がない』とか『実務経験の方がよっぽど役に立つ』というような声を聞くことがありますが、私は決してそうは思いません。実務経験が重要なのはごもっともですが、資格を取得することでスタートラインに付けることも多くあります。また資格を取得することで周りからの信頼度が上がることも間違いないのです。

 私は、『資格を取っても意味がない』というのは、資格がない方の負け惜しみだと思っています。正しくは『資格を取っても活かさなくては意味がない』なのです。直接の仕事に影響することはなくても、仕事に活かせることは多くありますし、それによって評価が上がり多くの仕事を任せられ、結果収入がアップするということはよくあることです。また、資格を取得することで収入アップの転職につながることもあります。

実際私は産業カウンセラーや国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得していますが、直接カウンセリングを行ったり相談業務を行ったり等の仕事はしていません。しかしそれらの資格を持っていることで社内の教育プロジェクトのリーダーを任せられ、多くの社員の前で講義をする機会を得ることが出来ました。通常の社員では経験できない講師やプロジェクトリーダーを経験することができ、自身の可能性は大きく広がったと感じています。

 

2.転職をすることはいけないことなのか

現在の会社で出世がなかなか難しいようなら、転職をすることも一つの考えであると思います。しかし通常は転職をすることで年収が下がってしまうケースも多くあります。そうならないために、①これまでの経験が活きる転職をする②自身の能力が生かせる転職をする…ということが重要です。

先ほど記載した資格取得をすることも転職を有利に進めるコツです。しかし、まったく異業種で実務経験のないものへの転職は難しい場合もあります。そう言った部分では自身の転職に活かせるスキルは何か、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラー等に相談を行い、自身の棚卸しを行う事も効果的です。

安易に転職を選んでしまうと癖になり、どんどん収入が下がってしまう、という可能性もあります。また独身なのか、家族がいるのか。20代なのか40代なのか。環境は様々です。なぜ転職をしたいのか、自身の環境はどうなのかを総合的に見ることが必要になってきます。こういった部分もキャリアコンサルタントに相談することで明確にすることが出来ます。

 

3.副業するときの注意点

副業をし、本業を別の収入減を作ることはこれからの時代とても重要なことになってくると思われます。しかし、副業をすることで本業がおろそかになっては本末転倒です。

私はまずはしっかりと本業で結果を出すことが重要であると考えています。本業でしっかり結果を出し、きちんとした収入減を得てから行動しても遅くはありません。また、アルバイトなどの時間をお金に変換するような副業もお勧めしません。

またネット上には簡単にお金を手に入れられるようなものや、SNSなどを通じて勧誘されることなどもありますが、簡単にお金を稼ぐことが出来るものは無いと考えたほうが良いです。簡単に大金持ちになれるようなら、なぜその人は自分だけで独占しもっとお金儲けをしようとしないのでしょうか。なぜ簡単に紹介してくるのでしょうか。甘い話はありません。注意しましょう。

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。サラリーマンが出世して年収アップするためにすべきことをまとめてみました。世の中お金が全てではありませんが、お金があればより豊かな生活を送ることが出来ます。

自分自身が成長し、様々な知識を身に付け行動することが出来るようになればお金はついてきます。

何をしたいのか、そしてどうなりたいのかを明確にした上で、自分自身に投資をしていきましょう。必ず結果はついてきます。